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スーパーマリオランが、人々の期待を裏切った理由。



『スーパーマリオ ラン』


2016年9月7日
 その存在が発表され、人々は期待に溢れた。

任天堂のマリオシリーズは、そのキャラクターの愛らしさ以上に、多彩なゲーム性を提供し続けてくれた。
・・・「今回も、きっと面白いものを作ってくれる。」

『ラン』というネーミングから、強制スクロールアクション的なゲームを想像するが、決してそれだけでは終わらないのが任天堂だ。


2016年12月15日
 3ヶ月という月日を経て、『スーパーマリオ ラン』は配信された。

丸2日が経った12月17日現在、AppStoreの評価の半分以上が星1となっている。

任天堂が何を言おうとも、人々の期待を裏切ったことは明白である。

(殆どのメディアやYoutuberなどがそのことには深く触れず、好意的に配信しているのは、気持ちが悪い限りである。)


ゲーム性は良い

流石は任天堂、ゲーム性はとても洗練されている。

もともと任天堂は、オリジナリティのあるゲーム性(パズドラのような新しいパズル)を創作するというよりは、いろいろな既存のゲーム性要素を上手く組み合わせる手法を取る。

典型的な日本の産業のように、発展・応用力を持ってゲームを作ってきた。

今回で言えば、そのゲーム性は、古いところで言うとファミコンの「シティコネクション」を思い出したところだが。
その洗練度は、現代のコンピューター技術も相まって非常に高度になっているし、マリオという強力なキャラクターと合わせることで、任天堂にしか作れないゲームに仕上がっている。

特筆すべき点は、その難易度だ。
片手でタップだけでプレイできると謳ってはいるが、各ステージの5つのコインを連続で取るのは、シビアなタップタイミングとステージ自体を覚えることを要求される。

任天堂は、電車の中で気軽にポチポチするようなゲームではなく、スマホを一つのゲーム筐体として考え、スマホに最適な操作性だけで(バーチャルコントローラーなどを導入せず)、本当にやり込めるアクションゲームを開発したと思う。

裏切られた人々

ゲーム性は非常に良い。
しかし、星1の評価は絶えない。

評価コメントの多くは、有料であることに対しての批判。

各メディアも軽くは触れているが、「無料ではゲームは作れない」だとか「買い切りなので寧ろ良心的」だとか、最後は好意的に締める。

・・・・文句を言っている人が乞食なのか?
    甘かっただけなのか?

・・・・断じて違う。


無課金プレイはスマホから産まれた新しいゲーム性

有料ゲームである事は問題ではない。
むしろ、良い方向に導いてくれる存在になるかもしれない。

現在のスマホゲームは「アイテム課金制」が主流だが、メーカーは如何にアイテムを購入させるかに注力せざるを得ず、アイテム効果のインフレが発生し、ゲーム性が崩壊していくのが常である。

一方で、「アイテム課金制」は新しいゲーム性を産んだ。

それは、無課金プレイ(ある意味の縛りプレイ)だ。

Youtuberにも無課金プレイヤーは多く存在し、それを売りにしてさえいる部分もある。
(にも関わらず、そういった人々の意見を代弁しないYoutuberには、残念な気持ちでいっぱいだ。)

『スーパーマリオ ラン』は、無課金プレイができない。
これは決して乞食精神ではなく、今ではスマホゲームには当たり前のゲーム性を排除している事になる。

先述した通りこれはトレードオフとなるものだが、その事を多くの人が認識できていなかった事、宣伝できていなかった事が、問題だったと思う。

1200円の価値があるか

AppStoreの評価にて、1200円に対して評価している人もいるが、無料だと思っていたのにいきなり1200円を突きつけられた人がコメントしているものも見られ、集計してもまともな数字にはならないだろう。

私個人はというと、先述した「シティコネクション」もプレイしたことのある生粋のアクション好きなのだが、無料でできる3ステージをプレイした感想としては、1200円までの価値はないと感じた。

率直に言うと「これはフルプライスゲームに付属しているミニゲームだな」という感想。
1000円という大台を超えるものではない、というのが第一印象だった。


海外を基準とした価格設定

少し高いと感じる価格。
推測ですが、この金額設定は海外を基準とした価格設定となっている。

ご存知だとは思うが、よく端数が980円の商品があるのは、たった20円の差でも最上位桁が一つ上がるのとそうでないのでは、人は金額へのイメージが全然変わってくるためだ。
(例)4,980円と5,000円

では、「スパーマリオ ラン」の海外の価格はというと・・・
 米国   9.99ドル
 ユーロ圏 9.99ユーロ
 ※為替レートで円にすると1200円前後となる。

単純に為替レートにすれば殆ど同じだからいいじゃないかという考えもあるかもしれないが、その国の物価も考慮するとそう単純ではないし、人はやはり数字の見た目に惑わされてしまうものである。

「任天堂は、知名度が十分行き渡っている日本より、海外を優先した。」
ただそれだけのことではあるし、企業としては当たり前ではあるが、なんとも悲しい気持ちになってしまう。


私は今のこの気持ちを込めて、AppStoreの評価に以下のようにコメントした。
「”クリスマスに、サンタさんにお願いした一番欲しいオモチャとは別のオモチャを貰った子供”のような気持ちになりました。」

ではでは。

2 件のコメント:

  1. 一体こいつは何を言っているんだ…
    レートはドル基準でAppleが決めてんだよ。無知乙。
    無課金が縛りプレイ?面白いもんにはそれ相応の対価を支払うのが義理だろ。それがビジネス。世間知らずのお子様か糞乞食が記事書いてんのか?アフィ貼りまくりのブログ運営してるやつが1200円も払わずにレビュアー気取りの文句をうだうだ書いてるなんて情けねえな。
    ゲームを作るのにも金がかかってんだよ。マネタイズに文句あるのはわかるが、金を払わないなら客ではない。

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    1. >レートはドル基準でAppleが決めてんだよ。無知乙。
      レートの話ではなく、価格をアメリカ・欧州基準で設定したのではないか、と書きました。(推測ですが)

      >面白いもんにはそれ相応の対価を支払うのが義理だろ。それがビジネス。
      無課金プレイヤーを巻き込んだビジネスも存在していると思いますが。
      あと、マネタイズの話はしてません。

      小見出し毎にアフィが出るようになっているのですが、この記事は小見出しが多すぎました、改善します。

      削除

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