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宇多田ヒカル「あなた」の歌詞考察


宇多田ヒカルの曲「あなた」の歌詞考察

宇多田ヒカルと言えば、2016年4月にアーティスト活動を再開し、「花束を君に」と「真夏の通り雨」が大ヒットしました。
その歌詞と、宇多田ヒカルの境遇に共感を呼び、歌詞考察の記事も多くあったように思います。
今回、2017年12月に発売された「あなた」についても大変良い曲なのですが、歌詞考察記事が少なかったため、勝手に考察してみたいと思います。

”あなた”は誰か

今回の焦点は、タイトルにも歌詞にも出てくる”あなた”が誰なのかだと思います。
そして、私が初めてこの曲を聴いた時、”あなた”=”最愛の人”(配偶者)だと感じました。

”あなた”が”最愛の人”であった場合、全般的に少し異常なまでに盲目的に”あなた”を愛している曲になってしまいます。
例えば、曲の冒頭からこうです。
「あなたのいない世界じゃ どんな夢も叶わないから」

少し怖いですよね・・・(ヤンデレ)
でも、あるシチュエーションにおいてのみ、この歌詞は異常ではなくなります。

それは、”結婚式”です。

皆さんは、結婚式でこういう雰囲気を感じ取ることはないでしょうか。
例えば、「世界中を敵に回しても、俺だけは味方だ」とか「あなたがいない現実なんて意味がない」とか、そういった少しオーバーな表現が許される雰囲気。
私は、この曲を聴いて、結婚式にピッタリだなーと思ったのです。

他にも、結婚式だと思ったフレーズがあります。

例えば、この”数字”は結婚記念日かもしれないなとか。
「Oh ただの数字が特別になるよ」

これは、一緒に年老いて行く様子を書いたものかなとか。
「Oh 肌の匂いが変わってしまうよ」

特に、私が結婚式(教会式)をイメージしたのは以下の2フレーズです。
「何度聞かれようと 変わらない答えを 聞かせてあげたい」
「なんと言われようと あなたの行く末を 案じてやまない」

前者は、結婚式の誓いの言葉「愛し続けることを誓いますか」に対する答えを、何度でも聞かせてあげるよという気持ちを。
後者は、「病める時も健やかなる時も・・・」に対して「助け合うことを誓う」のですが、それでも”あなたにはずっと健康で楽しく幸せでいて貰いたい”という気持ちを、それぞれ書いているように思えました。

最後の歌詞もいいですね。まさに永遠の愛です。
「終わりのない苦しみを甘受し Darling 旅を続けよう
 あなた以外帰る場所は 天上天下 どこにもない」


どうでしょう。
私は、結婚式ソングにピッタリだなーなんて思いました。

実は”あなた”は”最愛の我が子”だった

実は、”あなた”が誰なのかは、宇多田ヒカル本人が既に語っており、”あなた”=”最愛の我が子”である事かほぼ確定しています。

公式コメントの中で「一つの普遍的な愛の形として、母親目線から音楽的表現をしたのはこの歌が初めてになります」と語っている。また「死んでも手放せないほどこの世のなにかに執着することの人間らしさに共感して、自分の死後を想像して“あなた”を制作しました」とも。その死んでも手放したくないものこそ、最愛の我が子であり、この歌にはこれ以上はない大きな愛が描かれている。




確かに、”あなた”=”最愛の我が子”だと少し自然な歌詞になっていそうです。
”最愛の我が子”であれば、「目に入れても痛くない」という言葉もあるくらいですから、その表現に比べればこの歌詞も控え目にすら感じます。

例えば以下の歌詞は、”子供には特別でなくって良い、生きていて貰いたい”と願う気持ちが表れています。
「多くは望まない 神様お願い 代わり映えしない明日をください」

この”数字”は誕生日のことかも知れませんね。
「Oh ただの数字が特別になるよ」

実は、以下の歌詞は、「あなたの生きる時代」という表現が「自身と違う時代」を感じさせる歌詞のため、”最愛の人”の場合だと少し違和感がありましたが、”最愛の我が子”であればしっくりきますね。我が子は光です。
「あなたの生きる時代が 迷いと煩悩に満ちていても
 晴れ渡る夜空の光が震えるほど 眩しいのはあなた」

一方で、少し違和感のある歌詞はあります。
それは、”最愛の人”でも挙げた以下の歌詞。
「何度聞かれようと 変わらない答えを 聞かせてあげたい」
「終わりのない苦しみを甘受し Darling 旅を続けよう
 あなた以外帰る場所は 天上天下 どこにもない」
です。

前者は、少しシチュエーションが想像し難い印象です。子供がお母さんに「私のこと好き?」とかを聞くのかなーといった感じ。
後者は、Darlingと一緒に頑張ろうというのは分かりますが、急に子供について「苦しみ」という表現が出てきていることに少し違和感を感じました。また、「あなた(我が子)」に「帰る」というのも違和感があります。

まとめ

私は、”最愛の人”バージョンの方が好きだなーと思っています。笑
もしかしたら、”最愛の人”と”最愛の我が子”の両方が含まれている可能性もありますね。(コメントでも全てが我が子をイメージしているとは言ってませんし)

ただ音楽は、聞き手の感じ方それぞれで良いのだと思います。
皆さんは、どのように感じたでしょうか。

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